自分の価値について

きれいに着飾っても

贅沢なものに囲まれても

それは所詮物質であり

いつも持ち歩けるものではありません

 

やがて自分が死の次元へと旅立つときに持っていけるものは

住み慣れた肉体さえも持っていくことは出来ず

心、魂と呼べるもののみになります

 

花はどんな場所に置かれてもきちんと花としての誇りを全うします

花屋で高く売られていても

アスファルトの隙間であっても

その花の種として生まれたからにはきちんと花を咲かせます

決して違う花になってしまったりはしません

 

人もどんな状況に置かれても

自分としての価値を忘れてはいけません

 

贅沢なものに囲まれていても

不自由な生活をしていたとしても

自分という花は変わることはありません

 

もちろん生まれてきたからには経験を積むという使命があり

楽しい思いをしたり

欲しいものを手に入れたりすることは良いことです

ただそこに囚われすぎないようにすることも大切です

 

やがて旅立つときに自分の価値として持っていけるものは

買ったものや手に入れたものでもなく

心に刻んだ思いや心に焼き付けた風景だということを忘れてはいけません

 

人との繋がりについても同じことが言えます

いつも一緒にいることや相思相愛になることが重要なのではありません

なぜなら旅立つときには

自分が相手を想ったという心だけしか持っていくことはできません

相手にも想ってもらったという相手の心は持っていけませんので

自分の心の中にある視点というものが大切になってきます

家族や自分が関わった人たちに送った

見返りを求めない無償の愛と呼ばれる物が心を満たします

 

日常を過ごしていると

相手から良く思ってもらうことや

自分の身の回りの物に心を砕いてしまいがちになってしまいます

好きな人や欲しい物に囲まれることは

今世を楽しむという視点ではもちろん良いことです

ですがもし、不足していることに不幸せを感じてしまう瞬間がある場合には

空を見て自分に与えられた一瞬一瞬の風景を心に刻んで

「自分は価値のある存在だ」ということ

「自分はどこにいても何をしていても自分という花を咲かせることができる」

ということに自信を持ってください

自信とは己を信じることです

自分の尊い価値をいつも心に描いておきましょう

 

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