あちこちの春

お正月に日本橋七福神巡りをした際に

茶の木神社の狐さんが

「春がいいんだ。春に来てね。」

と言っていたのを思い出しました

 

茶の木神社へ行ってみると

なんとも可愛らしい春色になっていました

 

「春に呼んでくれたから来たよ。

もっと濃いピンクかと思っていたけど

とても優しい色で可愛いいね!」

とお参りしながら話してみました

 

恥ずかしそうな、とても嬉しそうな気持ちが伝わってきて

私の方もとても嬉しくなりました

 

 

近くの銀杏神社の前を通ると

こちらもほんのりと春が来ていました

 

銀杏の木が薄黄緑色になっています

柔らかそうな

優しい色

 

 

 

じっと立っている木は

幹の中では絶えず

せっせと今できることを準備しています

 

花が咲いて

人が気づくまで

黙って準備をしています

 

木はたいてい静かですが

たまには話しかけてくれる木がいます

 

「触ってって」

 

確かに周りには木がないし

低い石の囲いがあって孤立しています

 

変な人って思われるだろうなあと思いながら

囲いをまたいで木の幹に手を添えます

「頑張ってるね」と話しかけた桜の木は

次の日には一気に開花していました

 

去年お花見をした公園の桜達は

とても綺麗に咲いていたのに

悲しげな表情をしていました

 

今年、見に行くと桜の木はなくなっていました

桜の木達は

去年が最後だということを知っていたんだと

今になって気づきました

 

動けないはずの木が

自分の未来が分かっている

 

鳥も猫も犬も

先のことを知っています

 

人は先に不安ばかりを持っているので

今も先もよく見えていません

 

今をしっかりみると

先が見えてきます

 

見えてきたものを

どう捉えるかはその人次第です

 

銀杏の木を近くで見ると

美味しそうな

葉っぱが出ています

こんな小さいのに

当たり前のことですが

銀杏の葉っぱの形をしています

 

なんだか嬉しくなりました

 

 

*エグレット*

 

 

 

 

 

 

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