臨死体験

小さい頃、2、3歳の頃の記憶です

 

小さなパイプのベッドと

ロープのようなもの

そしてベッドの上のパイプ部分に

風船のようなお菓子や振るとガラガラなるようなお菓子がくくりつけられている夢をよく見ました

 

その夢を見ると必ず怖くて泣きました

 

お菓子はたくさんあって

緑やピンク、黄色、水色と色とりどりなのですが

 

なぜか苦しくて苦しくて

その夢を見た時は大声で泣きました

 

あまりにも大声で泣くので

泣き声が聞こえると自営業の両親は慌ててそばに来てくれました

 

どうして泣くのか聞かれても

説明のしようがなく

ただ気分が悪いというか

ここは泣いておくべきだ

という感じがしたことは覚えています

 

その後6歳の頃に

私が生後半年ほどの時に入院していたという話を聞きました

 

当時、近所の病院に通っていたのですが

風邪がこじれて治らない私を

ちょっと家から離れた評判の良い病院に連れて行ったそうです

 

たくさん待たされた後の診察で言われたのは

「かなり重症だ」とのこと

「手遅れかもしれない大きな病院にすぐに連れて行くように」とのことでした

 

すぐに大きな病院に行ったのだそうですが

そちらでも待合室は満杯だったそうです

 

父が慌てて私を優先して見てほしいと看護婦さんに頼んだそうですが

「順番を守ってください」の一点張りだったとのこと

とうとう怒った父親は

「順番の待てる患者とそうでない患者がいるだろ、先に診察しろ!」

と怒鳴って暴れる寸前だったそうです

 

騒ぎを聞きつけた医師が

奥から出てきて私を見るなり

「酸素テントの準備をして、すぐに治療室へ」と言ったそうです

生後半年の私は酸素マスクをつけることもできず

ベットにつけたビニールハウスの中に入れられ

動かないようにロープで縛られたそうです

 

その時の顔は青い色を通り越して

土色だったとのこと

 

先生によると「30分遅かったら死んでいたでしょう」とのことでした

おとなしく順番を待っていたら私は今生きていなかったんですね

 

その日の夜は

「酸素が切れたら死にますから、寝ないでください」

と言われて一晩中必死で付き添っていたことを母から聞きました

 

背中には水が溜まり

もしかしたら脳に障害が残るかもと言われたそうです

 

その後しばらく入院していたそうですが

4歳年上の姉が私のためにと

お菓子を買ってきては

ベッドにくくりつけてくれたそうです

 

おそらく私は

その風景を体の外から見ていたのでしょう

 

この経験が

生とか死とか

宇宙や前世

感じるという感覚をみにつけることになったのではないかと思っています

といっても生後半年なので

ほぼ生まれてすぐなんですが・・・

 

 

*エグレット*

 

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