東京駅から日本橋へ向かう途中に
とても小さなお稲荷さんがあります
本当にこじんまりとしていて
時々、油揚げが供えてあったりするのですが
普通の油揚げが大きく見えてしまうくらい
可愛らしい神社です
小さなお賽銭箱が置いてありますが
夕方になるとどこかに保管されているようですし
油揚げやみかんが供えてあったりと
地元の方に大事にされている様子が見られます
昨日は木枯らしが吹いていて
通りでは
枯葉がくるくると円を描いて踊っていました
なんとも冬らしい天気でした
東京駅からの帰り道
神社に寄ってみました
「寒いね」とお稲荷さんに話しかけようとした途端
『寒くないよ!』と
『僕達にはこれがあるからね』と狐さん
狐さんたちは朱色の小紋柄の半袈裟をかけているのでした
「えっ薄いのに」と思わず考えていると
『この1枚がとても僕達を暖かくしてくれるんだ』とのこと
誰かがかけてくれた半袈裟は
それだけでポカポカとさせてくれるのだそうです
確かに
どんな暖かいコートを着込んでも
心が寒いと暖かくない
シャキッとした気持ちでいると
冬の冷たい空気が気持ち良かったりするもの
私がお稲荷さんの前で突っ立っている間にも
すぐそばの居酒屋の店員さんが
お稲荷さんのそばにお賽銭を置いて立ち去って行きました
その様子から見ると
きっと毎日狐さんに会いに来ているようでした
確かに
‘ぽかぽか’
そんな気持ちになりました
*エグレット*
東京駅から徒歩10分