木の気持ち

いつもおしゃべりな桜の木がいます

近くを通ると

「触って、触って」

「葉っぱが黄色くなったよ」

など話しかけてきます

 

立派な木ですが

本人曰く、まだまだ若いみたいです

若木の頃は枝が触れ合うぐらいの距離に

他にも桜の木があったようですが

公園を整備する際に

何度かに分けて無くなっていったようです

 

すぐ側にコンビニがありオフィス街でもあるので

たくさんの人が木の下で喫煙しています

人はたくさん集まるのですが

木を見てくれる人は少ないようで

木はそのことを寂しいと思っているようです

 

先日、近くを歩いていた時のこと

なんだかいつもと様子が違って見えました

 

いつもだったら

「近くに来て」って話しかけてくるのに

泣くのを我慢しているようなそんな風に見えました

 

側まで行って反対側へ回って見ると

[ポイ捨て禁止]の大きな看板を背負わされていました

綺麗になろうと枝を伸ばしたり紅葉したりしているのに

恥ずかしいと泣いていました

もちろん重たいとも

 

区が設置した大きな看板

外すこともできず

「ごめんね」としか言えませんでした

 

三日おきぐらいに会う桜の木

「今年は寒いね」

「葉っぱが全部なくなって、花の準備だね」

など話しかけながら近くを通り過ぎます

 

 

*エグレット*

 

 

 

 

 

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